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酸素は猛毒です!でも 歯周病菌には特効薬⁈

こんにちは。愛知県知立市のオカダ歯科クリニック院長の岡田です。

最近、本当に暑い日が続いております。

水分補給を確実にして、熱中症には十分気を付けてくださいね。

本日は、意外と思われるテーマから始めたいと思います。

私たちヒトをはじめ多くの生物にとって生きるために欠かせない酸素ですが、もともと地球上に存在していなかった可能性があるとことをご存知でしょうか?

酸素は空気中に約20%ほど含まれています。空気の約78%ほどが窒素。残りの2%のうち半分ぐらいがアルゴンというガス。その他は、二酸化炭素やネオン、水素、ヘリウムなどです。

先ほど申しましたように、太古の昔は地球上には酸素は存在しなかったと考えられています。

誕生したばかりの頃の地球の大気は、二酸化炭素が全成分の96パーセントを占め、現在の20倍もありました。

ところが約35~27億年前、海中に現れたシアノバクテリアが「光合成」を始めると、地球を覆い尽くすほど繁栄し、その副産物として膨大な量の酸素を放出しました。

海水中で飽和状態となった酸素は大気中に放出され、これが現在の空気中の酸素と考えられています。

二酸化炭素は激減し、その中で生きていた太古の生物にとっては猛毒ガスである酸素が増える一方でした。

これはいわゆる環境汚染で、「酸素公害」とでも呼ぶべき出来事でした。

当時の生物のほとんどはこのとき死滅しまいましたが、酸素が少ない地中深くにもぐって身を守ろうとした生物もいました。

現在でも嫌気的(酸素を介在しないこと)な環境で生きているメタン細菌などの古細菌は、大気中に酸素がない頃の性質を残していると考えらています。

しかし、やがて一部のバクテリアが、その猛毒を利用すべく酸素呼吸能を獲得しました。

そして嫌気性生物(増殖に酸素を必要としない生物)と好気性生物(酸素を利用した代謝機能を備えた生物)の共生関係ができあがり、生物は10倍以上体の大きなバクテリアに進化して、今のミトコンドリアの起源となりました。

これが、人間を含めた現在の地球上の生物の先祖なんです。

私たちの口の中で、悪さをする「歯周病菌」は、原始バクテリアともいえる「嫌気性菌」です!

その名の通り「空気が嫌いな菌」なので、空気に触れないところにもぐって潜んでいます。

つまり、歯や歯茎にいる歯周病菌は、空気に触れるだけで死んでしまうのです。

歯周病菌は空気の届きにくい場所、例えば歯と歯茎の隙間や溝(歯周ポケット)に住みつく傾向があります。

誰でも歯と歯茎の隙間には溝があるものですが、健康な方の場合、その深さはわずか23mm程度です。

なかなか歯周病菌が留まることができる深さではありません。

しかし、歯磨きを怠ったり生活習慣が不規則だったりする場合には、歯茎が炎症を起こして腫れてしまいます。

そして、ぷよぷよとした触り心地になったら要注意。こうなると溝の深さは45mmと深くなり、菌が住みつきやすくなるのです。

こうして溝の中に住みついた歯周病菌は、どんどん悪さを働きます。

徐々に歯茎の下にある骨を溶かしていき、骨が溶けていくとますます溝は深くなり、さらに菌が増えるという悪循環に陥ります。

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定期的、できれば1か月から2か月ごとに、当院にて、お口の中の専門的なクリーニングをしていきましょう!!

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2018.07.16 | 歯の豆知識

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