詰め物と被せ物の違いって?
こんにちは。愛知県知立市 オカダ歯科クリニック歯科助手兼保育士の野田です。
以前詰め物についてのお話をさせていただきましたが、皆さんは詰め物と被せ物の違いをご存知ですか?
今日は詰め物と被せ物の違いについて詳しくお話させていただきます。
虫歯の治療は進行度によって異なるということはひとつ前の『詰め物ってどんなもの?』のブログでお話させていただきましたね。
被せ物が必要になる虫歯とは、虫歯がエナメル質という歯の一番外側の層を超えて
象牙質(薄いピンクの層)、さらに歯髄(濃いピンクの層)という部分に進行している場合です。
被せ物をつけていくためにはまず、根っこの部分の治療をしなければいけません。
やり方としては一番固い歯の外側のエナメル質の部分を上から削り、穴をあけます。
その次に根っこ一つ一つの部屋を細い専用の器具を使ってきれいにします。
大体、この治療を2,3回行い最終的にレントゲンで診てもわかるように白いお薬を根っこの先までしっかりと入れていきます。
これで根っこ自体の治療は終わり、いよいよ被せ物を作っていきます。
被せ物をつけるためには土台が必要となってくるので、土台の型取りをし、次に土台をつけていき被せ物の型取りを行っていきます。
そして被せ物をつけると治療が終わりになります。
根っこの治療から被せ物が出来上がるまで、大体7,8回ほど通っていただかなければなりません。
なかなかな治療日数がかかりますね・・・。
次に被せ物の種類を紹介します。
皆さんが一番よく知っているのは保険がきく被せ物、一般的には“銀歯”と言われているものですね。
ですが、ほかにも種類があるということを知っていますか?
見た目をきれいに見せたい。いつまでもご自身の歯でおいしく食事をしたい・・・。という方に当院で取り扱っている被せ物の種類についてお話しさせていただきますね。
こちらのジルコニアセラミックという被せ物はセラミックの素材の中でも最も審美性が優れており、土台も金属を使っていないので見た目も美しく、なおかつ金属アレルギーの可能性も極めて低いため、金属アレルギーでお困りの方にも最適です。
隣のメタルボンドは被せ物にセラミック素材を使っており、天然歯にかなり近い白さと透明感があります。ただ、土台に金属を使っているので先ほどのジルコニアセラミックよりは多少審美性が劣ります。
どちらも耐変色性が非常に高く、長い年月が経っても色はほとんど変わらず、表面が滑沢なため歯垢・歯石が付きにくいです。
こちらのハイブリットは色調が白く目立ちにくいです。ただし、先ほど2つよりは劣ります。
欠点として一定の強さはありますがセラミックに比べるとプラスチックが入っていて柔らかいのですり減るため、金属が露出しやすかったり、割れやすかったりします。
これも欠点のひとつとして、吸収性があるため長い期間がたつと多少色が変化します。
こちらのゴールドは上品な色調なので意外と目立ちにくく、延性があるため隙間ができにくく虫歯の再発にもつながりにくいです。
また、ジルコニアセラミック同様に金属アレルギーの可能性が極めて低いです。
ご紹介した被せ物は自由診療になりますが、もちろん保険診療の被せ物の治療も可能です。
被せ物の治療の際にどんな種類があるのかきちんとご説明させてからお選びいただいています。
虫歯は痛みなどの自覚症状が出始めた頃には大きく進行していることがほとんどです。
いつまでもご自身の歯で生活していくためにも痛みなどの自覚症状などがなくても定期的にお口の中の状態を見てもらうことをおススメします。
もちろん、当院では治療が終わった後も1か月ごとにお口のメンテナンスをさせていただいています。
なにか気になることがございましたらお気軽にご相談くださいね。
スタッフ一同みなさまののご来院をお待ちしております(^^)/
2018.11.01 | 歯の豆知識