1. オカダ歯科
  2. ブログ
  3. 歯の豆知識
  4. 虫歯菌は砂糖が好き!では、歯周病菌のごちそうは?

豆知識

豆知識

虫歯菌は砂糖が好き!では、歯周病菌のごちそうは?

こんにちは。

知立市のオカダ歯科クリニック・歯科衛生士の磯村です。

桜の花が満開になりましたね。

4月は新しい生活がスタートしたり、新しい出会いがあったりと

なんだかワクワクしてしまいます。

 

私は、歯科衛生士という職業柄のせいなのか?


お会いする方のお口元を見てしまう癖があります(笑)


その時に、時々気になってしまう赤く腫れた歯ぐき…

今回は「歯周病と歯周病菌の餌」についてお話させていただきます。

みなさまは歯磨きをする時、何処にハブラシの毛先を当てていますか?

 

もちろん歯磨きですから、歯面に毛先を当ててプラーク(歯垢)を

取っていらっしゃると思います。

では、歯ぐきはどうでしょうか?ハブラシを当てていますか?

 

食事をすると、歯と同様に歯ぐきにも汚れが付着します。

 

歯磨きの時に磨き残ししやすい、歯と歯ぐきの境目等に、

食後約8時間位からプラーク(歯垢)が形成され始め、

その約48時間後には歯石へと変化していきます。

 

こうなってしまうと、少しずつ歯ぐきに炎症が出始めます。

 

最初は歯ぐきが赤くなり、その後腫れてきます。

ハブラシを当てると痛むことがあり、

歯ぐきからの出血もみられることが多いです。

 

これが「歯肉炎」の症状です。

 

「歯肉炎」の症状は、歯ぐきまでの炎症なので、

歯科クリニックでの歯石除去をしていただく事で、改善されます。

 

 しかし歯磨きの時に

「ハブラシを歯ぐきに当てると痛いので触れない」

「歯ぐきから血が出るので、ハブラシで触らないようにしている」等

…これが「歯肉炎」を悪化させてしまう原因となります。

 

「歯肉炎」が悪化してしまうと、炎症が歯ぐきだけでなく、

歯を支えている歯槽骨まで広がってしまい「歯周炎」へと進行してしまいます。

 

日本人の30代で約80%、40代で約90%の方が歯周病と言われています。

そのほとんどの方は、自分が歯周病に罹っているとは気づいておらず、

自覚症状がない為、知らない間に歯を支えている歯槽骨を失っています。

 

歯周病が末期になって、歯がグラグラと動揺するなどの

自覚症状があらわれて初めて自分が歯周病と知る方が多いです。

 

では、どうしたら歯周病の予防ができるのか?

 

それは歯周病菌の餌となる、血液(血液内の鉄分)を歯ぐきから出血させない事!

 

歯磨きの時、いつも歯ぐきから出血があると、お口の中にいる歯周病菌へ、

定期的に餌を与えてしまう事になり、菌類が活性化してしまいます。

 

歯ぐきからの出血=歯肉炎や歯周炎が原因なので…

 

最近、歯科健診されてない方で「歯ぐきから出血」を目撃したら、

お早めに歯科クリニックでのクリーニングをお勧めします!

2019.04.09 | 歯の豆知識

月別アーカイブ

ブログ