1. オカダ歯科
  2. ブログ
  3. 歯の豆知識
  4. 歯周病と歯石の関係!? なんで歯石をとるの??

豆知識

豆知識

歯周病と歯石の関係!? なんで歯石をとるの??

 

こんにちは!!

愛知県知立市の歯科衛生士の伊藤です。

最近、朝が冷え込んできましたね。

わたしは、このところ朝が寒くて、

布団から出るのに、相当時間がかかってしまいます(笑)。

冷え性症の私にとって、つらい季節です(涙)

 

今日は歯周病と歯石の関係性についてお話ししていきます。

まずは、下の2つのお写真をご覧ください!!

 

歯石を取る前

 

歯石を取った後

 

この2つの写真は、歯石を取る前と、歯石を取った後を比較した写真です。

 

上の写真には、歯の表面にびっしりと歯石が付いてるのが分かりますよね。

下の写真は、歯石を取ってみたら、歯ぐきがすごく赤くなって、腫れてるのが分かりますか?

 

では、歯石が付くと、どうしてここまで歯ぐきが腫れてしまうのか、ご存じでしょうか??

 

もともと歯石とは、歯垢(プラーク)と呼ばれる、

まだ歯ブラシで落とせる軟らかい汚れ(細菌のカタマリ)が、

長い間歯の表面に付いていたことにより、

石灰化して、石のように硬くなってしまった状態のことを言います。

 

歯石になってしまうと歯ブラシでは取れないので、

歯科医院を受診して歯石取りをしない限り、

ずぅ~と歯に付いたままです。

 

歯石が及ぼす悪影響の1つに、歯周病があげられます。

 

歯周病とは、歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けてしまい歯ぐきが腫れ、

そのうち歯がグラグラしてきて、抜け落ちてしまうことです

 

下の模式図を見てください。

 

細長い棒のようなものが、右に行くにつれて、だんだん下がっているのが分かりますよね。

 

これは「歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)」を測っている画像です。

歯槽骨(歯の周りで歯を支えている骨)が溶けてしまうと、

歯周ポケットもどんどん深くなってしまうのです。

 

現在、歯周ポケットが4mmを超えると歯周病と言われていて、

1度溶けてしまった歯槽骨をもとの高さまで戻すのは、無理なんです!!

歯石に付着した、細菌の毒素に侵されると、哀れにも、歯ぐきは炎症に見舞われます。

そして、歯槽骨が溶かされるのが、歯周病の作用機序なんです。

決して、老化現象で歯が抜け落ちる訳ではないんですよぉ〜!

 

それでは、歯周病にならずに、

それを予防するための1番の方法は、何でしょうか?

 

それは【歯磨き】です。

歯についた歯垢(汚れ)が歯石になる前に、

歯ブラシでしっかり落とすのが、とっても重要です!!

 

歯磨きを行う上で、大切なポイントは、実は3つあります。

 

1,歯と歯ぐきの境目を磨く

歯磨きをするときに、あなたは、歯と歯ぐきの境目を磨くことを意識したことはありますか?

「ない」という、あなたは、今日から意識してみてください!

 

歯垢が付きやすいのは、歯の根元の部分なんです。

毎日歯磨きしてるのに歯石がつくという方は、もしかしたら、歯の上の方ばかり磨いてるのかもしれません。

 

2,磨く順番を決める

歯を磨くとき、あなたは何かをしながらしていませんか?

例えば、テレビをみながら、スマートフォンを触りながら、

歯磨きをしてる時に、なにかをしながら磨いていると、磨いたところと、

磨いていないところが、分からなくなってきてしまいます。

そこで、磨く順番を決めるのが、とても大切です。

 

わたしがいつも磨いている順番は

右上の頬側→前歯→左上の頬側→左上の内側→前歯の裏側→右上の内側

右下の頬側→前歯→左下の頬側→左下の舌側→前歯の舌側→右下の舌側

これで、磨き残しの少ない歯磨きができます!

 

3,歯間ブラシ・フロスを活用する

歯間ブラシとデンタルフロスは、歯と歯の間の汚れ(歯垢)を取る道具です。

 

歯ブラシでは汚れが取りづらい場所は、歯と歯の間なので、この2つの道具に助けてもらいましょう!

 

せっかく、歯ブラシで歯と歯ぐきの汚れが取れたのに、

歯と歯の間の汚れが残ることにより、歯石が付いたり、虫歯の原因にもなってきてしまいます。

 

朝昼晩、すべてに歯間ブラシ・フロスを使うようにとは言いません。

お時間がなかなか取れないときもありますからね。

ただ、寝る前が一番大切なので、寝る前だけでも、歯間ブラシとフロスを使って頂けたら、汚れの付き具合がかなり変わってきます。

是非、試してみてください!!

 

歯石と歯周病の関係性がお分かりいただけたでしょうか?

歯石は、目に見えるところだけでなく、目に見えないところにも、たくさん付いています。

1度、当院を受診して、歯石取りを行うことをおすすめします!

 

このブログを読んだだけでは、歯磨きのポイントは、分からないところがあると思います。

 

もし、当院へ足を運んでいただけたら、私が歯磨きのポイント・歯周病についてわかりやすくご説明いたしますね。

 

できれば、早めにお越しください!

2018.11.21 | 歯の豆知識

月別アーカイブ

ブログ