昼間にねむくなりませんか?「無呼吸症候群」への歯科的アプローチ
こんにちは。愛知県知立市のオカダ歯科クリニック院長の岡田です。
花粉症の季節、本当につらいですね。
眠っている間にも涙が出て、朝起きると目ヤニがたまっている…
鼻がむずむずして、くしゃみが止まらずに目が覚めてしまう…
暖かくなっていい季節なのに、こんな悩みで寝不足なあなたの気持ち本当に分かります。
私も何年か前までは、ひどい花粉症で3月はとてもいやな時期ですが、それが体重を減らすためのダイエットをしてから、不思議と症状が弱くなりました!!
腸内環境が良くなったせいでしょうか!?本当に人体はまだまだなぞが多いです。
今日は眠っていることに関連して、歯科の分野でも話題となっている「睡眠時無呼吸症候群」に関してお話しします。
睡眠時無呼吸症候群とは・・・睡眠時に、のどが肥満やあごの形態などの問題によりふさがってしまている状態がおきます。そのため、単純な往復いびきでなく、不規則でしばしばいびきが止まる(=無呼吸)のが特徴で、これによって睡眠が浅くなり、昼間の眠気が生じたり、酸素不足のため心血管系に負担がかかり、重大な影響が及ぶことがあります。
つまり、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
睡眠1時間あたりに呼吸障害(いびきがとまること)が5回以上であることが、診断基準になります。
あなたが長距離運転のバスやトラック運転手ならば、無呼吸症候群には特に気を付けて下さい!!
(1)治療方法は・・・
1.シーパップ:経鼻的持続陽圧呼吸法
夜の睡眠時に鼻マスクを装着して、つまったり、狭くなっている気道に対し、鼻から一定の圧力の空気を送り込むことにより、舌や軟口蓋(なんこうがい)を押し上げ気道を広げる方法です。
画像元:日本歯科医師会
- ノドの手術治療
のどの奥になる扁桃肥大(いわゆる扁桃腺がはれていること)が原因になっている場合、これを取りのぞく手術が必要にとなります。
手術は耳鼻咽喉科医院などで行います。
3.口腔内装置(マウスピース)
マウスピースは、上あごと下あごの両方の歯にマウスピースを装着し、下あごを前に突き出した形で固定することにより、狭くなっていた気道を広げ、通気性を良くする装置です。
※シーパップに比較して簡便で外出先でも使えますし、のどの外科手術のような怖さもないのが特長です!!
(2)マウスピースの治療と保険適応について
これまで健康保険の適応はなかったのですが、平成16年4月より次の条件を満たす場合に健康保険の適応が認められました。
【1】睡眠時無呼吸症候群の確定診断が可能な医療機関(入院施設のある病院)からの情報提供に基づくこと
【2】歯科医師が作製すること
入れ歯(右)との大きさの比較です!
思っていたより小さいでしょう!!
健康保険を使ってマウスピースを作るには、歯科医院だけの受診では残念ながらダメなんです。(涙)
すなわち、入院設備のある大きな病院(当院では連携先の刈谷豊田総合病院)などからの紹介状が必要ということになります。
まずは、お気軽にご相談ください。
追伸:あなたのいびきが単なる普通のいびきで、無呼吸症候群とは診断されなかった場合は、「自由診療」での作製となります。