「噛む力」が病気の9割を遠ざける!?
こんにちは。
愛知県知立市オカダ歯科クリニック歯科助手・栄養士の稗田です。
早いことに新年が明けてもう1か月たち、2月がはじまりますね。
まだまだインフルエンザ等の風邪が流行っておりますので、
お体には十分気をつけてください。
突然ですが、私は食べることが大好きです☺
同様に「食べること」は生きがいであり、毎日の楽しみになっている方も多いのではないでしょうか。
何を食べるか、それももちろん大切なのですが、
食事の入り口である「お口」が健康な状態でなければ、せっかくの美味しいものも
美味しいと感じられないかもしれません。
さて、今日はお口と病気の関係について書かれた
とても良い本を見つけたので紹介したいと思います!
「噛む力」は病気の9割を遠ざける
歯学博士である照山裕子さん著書です。
ここで出てくる噛む力とは固いものを噛むことではありません。
「噛む力」とは
・ずっと好きなものが食べられる(固いものでも少しずつていねいに)
・しっかり唾液が分泌されて、無理なく嚥下ができる
・正しい噛み合わせで無理なく噛むことができる
・自分の歯で噛める、もしくは歯を失っても、なるべく自分の歯に近い状態で噛める
・自分の歯や体を守るために、口をきれいな状態に保つ
ことです。
ある雑誌で55~74歳の男女1000人にアンケートを行い、健康について後悔していることの調査が行われました。
1位「歯の定期検診を受ければよかった」
こう答えた方はおそらく歯を失ってはじめて歯の大切さを知ったのでしょう。
歯が抜けても入れ歯にすればいい、と思っている方も多いと思いますが、
入れ歯は自分の歯に比べると噛む力は半分以下に低下します。
そのため、なんでも好きなものが自由に食べられるわけではなくなります。
そして、噛む力が低下していくと、全身の衰弱・老化につながっていくのです。
このように、生涯自分の歯で好きなものを食べれるということが、
楽しみであり、生きがいであり(生きる源になる!)
何よりも大きな財産になると思います!
噛む力の高めることの10大効果
①誤嚥性肺炎を予防できる
日本人の死因3位の肺炎は誤って肺に入り込んだ口の中の細菌が大きな原因!
口の中をきれいに保つことで肺炎は予防することができます。
②筋肉の低下を予防して転倒や寝たきりを防ぐ
噛む力が低下して栄養が摂取できなくなると、全身の筋肉が低下!
転倒や老化を防ぐためにも噛む力は欠かせません。
③歯周病を改善することで糖尿病もよくなる
歯周病の菌が体内に入り込み、慢性的な炎症を起こすことが糖尿病を重症化させる一因に!
歯周病の治療は糖尿病の改善につながります。
④さまざまな病気につながる動脈硬化を予防できる
動脈硬化がある血管の細胞から、歯周病菌が見つかっており、体内に入り込んだ歯周病菌は
このように動脈硬化を重症化させ、脳梗塞などのさらに深刻な病気の引き金に!!
⑤脳に十分な刺激を与えて認知症を予防できる
歯が少なくなったり、噛み合わせが悪く噛む刺激が減ると、認知症になりやすくなります!
何かを噛むということも脳にとっては大きな情報!
⑥好きなものを食べ続けられる幸せ
入れ歯などの義歯の面積が増えれば増えるほど、噛む力は低くなり食べるものも制限されます。
自分の歯に勝るものなし!少しでも長く自分の歯を残せるように虫歯治療・歯周病を!
⑦インフルエンザなどの感染症にかかりにくくなる
口内環境を良くすることで、感染リスクはかなり減らすことができます!
高齢者の方はインフルエンザでも命とりになりかねないので、積極的に口内環境改善を!
⑧胃腸の負担を減らし、疲労も短期で回復する
しっかり噛まないと、胃腸にエネルギーが使われすぎてしまい、
疲れがとれにくくなります!
⑨死の四重奏、メタボから脱することができる
これらトラブルのほとんどに歯周病が関わっています!
歯周病を改善することで、口内環境を整え、噛む力が高まると、メタボ改善へつながります!
⑩健康寿命と寿命が延びる
噛む力が衰えると、うまく話すことができなくなり、自然と家に閉じこもりがちになるため
体も衰えてしまいます!
噛む力を鍛えることで
おしゃべりや旅行、食べることなどの生きがいを生涯維持することができます!
冒頭でもあったように、歯の定期健診を受ければよかった、と歯を失って後悔する前に
定期健診に通い、今しっかり予防していきましょう(^^♪
オカダ歯科クリニックでは、月に1回・2ヶ月に1回くらいの頻度で定期健診に通っていただいています。
何年も歯医者に行っていない方や、お口の中で気になっていることがある方など
将来のためにも歯医者に通い予防していきましょう!!
2019.01.29 | 歯の豆知識