あなたのお子さまの乳歯残っていませんか?
こんにちは。愛知県知立市のオカダ歯科クリニックの院長の岡田です。
1月25日の木曜日に東京お茶の水の中大駿河台講堂にて、
NLT矯正のアドバンスコースに参加しました。
東京も本当に寒かったです!!
今回も小児の永久歯の埋伏歯の牽引や保定など、盛りたくさんの内容でした。
最近、当院によくいらっしゃる患者様の親御さんは、「うちの子の永久歯が生えてこないのですが・・・」
というお悩み。
学校の歯科検診で、まだ乳歯が残っている・・・と指摘されたとのこと。
あなたのお子さまのお口に乳歯が残っていると永久歯が生えてこないことがあります!!
永久歯が生えて来ない理由としては、主に3つあります。
1 永久歯の先天性欠損
生まれつき乳歯の下に永久歯がないことです。
2 永久歯の萌出方向異常
生えかわる永久歯がまっすぐ生えてこないので、隣の歯に引っかかって生えることができない状態です。
3 濾胞性歯嚢胞(含歯性嚢胞による)萌出障害
生えかわる永久歯に嚢胞(ウミの袋)を含んでしまって正常に生えてくることができない症状です。
そのほかは、強い外傷、これは、小さいお子さまにありがちな「顔をぶつけること・・・」
強く顔面を打ちつけると後継永久歯が生えられなくなることも。
あごが小さくなり生えられるスペースがなく埋まったままになる・・・
親知らずでなく、12歳臼歯(第2大臼歯)が埋まったままになる子も。
加工食品ばかり食べているとあごが小さくなってしまいます。
必要な大臼歯が生えられないのは、ベンツ1台分くらいの損失です!!
うまっている大臼歯の萌出は、上の歯肉を開いてあげる(開窓)だけで生えてくる場合と、
矯正装置による、ひっぱりあげる(牽引)ことが必要な場合、
または、その両方が必要な場合があります。
下のお子さまは、向かって右下の奥歯が斜めになって生えられなくなっています。
矯正装置により、まっすぐに生えられるように、なりました!!
奥歯がないと、将来的には、正しい飲み込み(嚥下)ができなくなると言われております。
「誤嚥性肺炎」という言葉をご存じですか??
食物をうまく咀嚼して飲み込み、食道へと送り込めずに、気管に吸い込んでしまって、
それが原因で細菌感染し、肺炎を引き起こす状態です。
高齢者の肺炎は、死因の第3位になっております。
あなたのお子さまに長生きしてもらうことを願って、
永久歯がしっかり生えてくるか、一度、チェックしてみてください。
歯の矯正治療とその向こう側へ